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村上春樹と小沢健二

『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』を読みました。



村上自身が

「短い小説を書こうと思って書き出したのだけれど、書いているうちに自然に長いものになっていきました。僕の場合そういうことってあまりなくて、そういえば『ノルウェイの森』以来かな」

なんていうコメントを刊行前に出したこともあって、個人的にかなり期待感を持って読みました。まぁ、僕は今の日本の作家だとほとんど村上しか読まない人間ですから、現代の文壇・小説界を広く踏まえての冷静で的確な感想というのは言えないですけど。

『ノルウェイの森』と比べると、直子とシロは登場人物として共通点がありますね。ただ、直子の死が60年代という時代そのものの終焉として、ある意味美しく置き換えることも可能なのに対し、シロの死は…ほとんど意味性はないようです。今の日本の状況にコミットし、いわゆる草食系のような男性主人公より仕事でも恋愛でも積極的な女性(沙羅)や、海外に根付いて新しい生き方を見つけた女性(クロ)なども描かれているけど、たしかに死にゆくものにちゃんとした意味や意義を与えられるほどの余裕を我々は今持っていないかもしれない。

もう一度読み返せばまた別の思いが湧きそうです。次に読むときは是非ともラザール・ベルマンの弾くリストの『ル・マル・デュ・ペイ』を聴きながら読みたいですね。

ところで、この小説にシロやクロや、アカやアオなどたくさんの色の名前の登場人物が出てくるのを知ったとき、すぐに別の小説を思い出しました。



ポール・オースターの『幽霊たち』です。この小説もブルー、ホワイト、ブラック、ブラウン等、登場人物が色の名称で統一されていますね。村上は当然、ポール・オースターを読んでいるだろうし、そもそも新潮から出た『幽霊たち』の日本語訳は柴田元幸氏によるもの。村上の翻訳家としてのお師匠さんですね。『色彩を持たない…』と『幽霊たち』は繋がりのある作品と言っていいでしょう。

そして柴田氏といえば…オザケンこと小沢健二の東大時代のゼミの教授だったはず。うーん、村上とオザケン、この二人は繋がりがある。

いつか対談してくれたらなぁ…。

村上と小澤征爾さんの対談本も素晴らしい内容でしたけどね(笑)
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