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小説に登場する“ビーチ・ボーイズ” ⑬松本隆「微熱少年」

小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”の第13回目は作詞家・松本隆氏の「微熱少年」です。



  
「いいアルバイトがあるんだけど一緒にやるか」とぼくに聞いた

「どんな?」とぼくは聞いた。

「ビーチ・ボーイズのファン・クラブの会長を知ってるんだ。その人がラジオの電話リクエストに電話するアルバイトを探してるんだ。あまり高いギャランティーは貰えないけど、レコード会社の電話を使えるから、おもしろそうじゃないかって思ってね」と浅井は言った。


2~3週間前、達郎さんのラジオ番組「サンデー・ソングブック」の中で、山口県だかに住む14歳の少年の質問のハガキが読まれたそうです。その質問とは…

「僕はビーチ・ボーイズが好きなのですが、日本での人気の低さを嘆いています。達郎さんは原因は何だと思われますか?」

…私は人からこの話を聞いたのですが、思わず絶句してしまいました。たしかにアメリカ本国に比べれば日本でのビーチ・ボーイズの人気は低い。でも、19歳で自主制作盤「Add Some Music To Your Day」を世に出し、以降40年間も日本でビーチ・ボーイズ布教の先頭に立ってきた“教主”であられる達郎さんに向かってそんな質問を浴びせるなんて…「若気の至り」とは怖いものだなぁと(笑)

ちなみに達郎さんはその答えとして、「カラオケで一人で歌えない」「プロモーションが足りなかった」とお答えになったそうで。

「プロモーションが足りなかった」のは、60年代からずっとビーチ・ボーイズがビートルズと同じ東芝音工のレーベルメイトであったことも一つの要因なのかなぁと思います。ビーチ・ボーイズまで手が回らなかった…というか、やる必要もなかった。大人気のビートルズがいるんですから。松本隆氏の小説「微熱少年」には60年代当時のビーチ・ボーイズとビートルズの差をまざまざと感じさせる箇所が出てきます。

小説中、主人公がアルバイトでレコード会社の洋楽宣伝部からラジオ局にビーチ・ボーイズの曲を電話リクエストするという話があります。8人ものアルバイトが声色を変えて何度もラジオ局にリクエストしてもラジオのヒット・チャートのトップ10の内、5曲はビートルズの曲で占められていて、いつまでやっても順位に大きな変動は無かったと…。「なんか無駄なことをしてるような気がする」、主人公はそう呟きます。

ビーチ・ボーイズ・ファンとしては笑うしかない箇所ですけど、松本隆氏の「自伝的小説」といわれる小説ですから実際に当時松本氏が感じていた差なのかなぁと思います。

でも、「素敵じゃないか」がマンションのCMソングに使われたり、映画の主題歌(「陽だまりの彼女」)になったりする今、ビートルズとビーチ・ボーイズの人気の差はもうほとんど無くなっているんじゃないかな。少なくとも俺の中では差は無い(笑)
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