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クリスティン・マクヴィ「Only Over You」

テルミンさんから達郎のアルバム『Big Wave』がデニスに捧げられていると教えていただいて、ふと思い出した曲がありました。フリートウッド・マックのアルバム『Mirage』(↓)



の6曲目(A面のラスト)に入っている「Only Over You」という曲です。

作詞・作曲はクリスティン・マクヴィ。クレジットにはさらに彼女の名前の後に“with special thanks for inspiration to Dennis Wilson”と添えられています。

1978年の11月、とあるスタジオで『Bambu』を製作中のデニスと、たまたま所用でそのスタジオを訪れたクリスティン・マクヴィは出会い、瞬く間に不倫関係に陥ります。二人の出会いは音楽面ではクリスティンがコーラスで参加した「Love Surrounds Me」(ビーチ・ボーイズのアルバム『L.A.』と、今夏再発されたデニスの『Pacific Ocean Blue』のディスク2に収録)を生み出すことになります。

が、1979年7月、ロサンゼルスのユニバーサル・アンフィシアターにおけるビーチ・ボーイズのライブで、デニスがステージ上でマイク・ラヴに暴言を吐き、さらに暴力を振るうという事件を起こしバンドを一時除名され経済的に貧窮してからは、デニスはヒモのようにクリスティンに依存し始め、二人が出会って2年も経つころにはクリスティンは完全にデニスに愛想を尽かしていたようです。「Only Over You」を収録したアルバム『Mirage』がリリースされた1982年にはもう二人の関係は終わっていました。

しかしこの曲では、ゆっくりとしたテンポで切々と、そして熱っぽくクリスティン自らこのような歌詞を歌っています。

正気を失ってしまうの
あなたのことを考えるとね
あなたを思うときだけは
正気をなくしてしまう

みんなは私の頭がおかしいと思っているけど
なにも知らないのよ
私を見捨てたはずの愛が育っていくのを
今はみんなが見守ってる

エンジェル 行かないで
あなたがいなくてはやっていけない
人は私を愚かな娘と呼ぶの
でも 私は馬鹿じゃないわ

みんなは私を知っていると言うけど
本当はなにもわかっていないのよ
私の心はあなたの未来
あなたの未来は私だわ


たとえ周りの人が反対しようとも、雑音に惑わされずに真っ直ぐに愛を貫きたい、という強い恋心を持った女の人の歌として、付き合っていた当時のデニスへの想いを綴ったのでしょうね。


デニス&クリスティン・マクヴィー

この曲が世に出た1年半後にデニスは溺死してしまいます。おそらくデニスはこの曲のことを知らなかったでしょう。もし知ったとしても、荒んだ生活を送った晩年の彼の心には届かなかったかな。

それにしても、再婚した二番目の奥様のバーバラのために「Barbara」と「Forever」を、三番目の奥様のカレン・ラムのために「Baby Blue」、クリスティン・マクヴィと「Love Surrounds Me」、そして全ての女性のために「You Are So Beautiful」(ビリー・プレストンとデニスの共作なんですよね、本当は)を歌ったデニス。海と女性を愛し逝った人生でした(涙)
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Comment

Only Over You

こんにちは、とらじろうさん。
この曲に、こんなエピソードがあったなんて知りませんでした。こ記事をきっかけに「ミラージュ」聴きなおしてみます。A面ラストでしたか!(笑)僕もアナログ盤所有です。
ヒット曲(ジプシー、ラヴ・イン・ストア、ホールド・ミー)ばかり聴いていましたので新たな愉しみが増えてうれしいよ!ありがとう。

Only Over You

moondreamsさん、こんにちは。コメントをいただけてこちらも嬉しいです。

この「Only Over You」という曲については、「Denny Remembered」というデニスの追悼本(洋書)に歌詞が掲載されていて興味を持ちました。歌詞を読み返してみて思うのは、デニスって本当にモテる男だなぁと。私も一度でいいから女性に「あなたのことを思うと正気でいられなくなるの」って言われてみたいです(笑)

ところでマックのメンバーでは、他にリンジー・バッキンガムもデニスに関する曲を書いていて、次の日記にその曲について書こうと思ってます。デニスは男からもモテモテのようです(笑)

ネブワ-スのデニス

「Love Surrounds Me」のクリスティンの歌声は本当に美しいですね。
「Only Over You」の歌詞を読むと、デニスの事を本気で愛してたんだなと思いますね。

それにしてもデニス、奥様がこんなにいたのですね。モテ過ぎ(笑)もちろんイケメンだったから、というのもあるかもしれないけど、それだけでなく性格も魅力的だったのでしょうね。私は80年のネブワ-スのライブのデニスがとても好きです。ソロで歌い終わった後に拍手を受けるのですが、その時に「ビ-チ・ボーイズにも!」と言ったのです。なんて優しい人なんだろうと感動しました。あとブライアンがソロで歌っている時の、デニスの嬉しそうな笑顔!最高ですよ…
もしも私がデニスの近くにいたら惚れてたかもしれません(笑)

ネブワースのデニス

いや~、全てテルミンさんが仰られるとおりです。デニスは本当に優しい男なんです。チャールズ・マンソンとの関わりからちょっとダーティーな人間のように思われてもいるようですけど、兄ブライアンと同じように優しくて繊細で傷つきやすくて。お酒や麻薬の誘惑に最期まで抗えなかったのも兄と同じような心の繊細さ(弱さ)ゆえなんですよね。

ネブワースでのデニスは本当に最高ですね。もう体の調子はあまりいい感じはしないですけどハードなドラミングでバンドをグイグイ引っ張ってます。「You Are So Beautiful」はその後の彼のことを思うと涙が出そうになります。あ、テルミンさんもデニスに惚れちゃいますか?(笑)実は私もビーチ・ボーイズのメンバーの中で一番デニスが好きなんですよ!(笑)
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