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小沢健二!

川本真琴の復活(新作リリース)の話題でふと思い出したんですが、同じく90年代に一世を風靡した“あの人”が復活するそうですね。“渋谷系の王子様”こと、オザケン、小沢健二が5月から13年ぶりの全国ライヴ・ツアーを行うとのこと。



いや~、前にも書いたことがありますが、私の90年代のNo.1Jポップ・アルバムは彼の2nd『ライフ』(↓)



「ラブリー」「愛し愛されて生きるのさ」「ドアをノックするのは誰だ?」「今夜はブギー・バック」「ぼくらが旅に出る理由」…本当に当時の自分のテーマ・ソングでした(笑) その後のシングル「強い気持ち・強い愛」「戦場のボーイズ・ライフ」「さよならなんて云えないよ」「痛快ウキウキ通り」なんかもまるで“神が華やぐ魔法をかけた”かのような美しさと力強さ。大好きだったなぁ、オザケン。

でも…結局、ライヴに行けたのはたったの一度だけです(1996年3月の“レヴュー96-ダイヤモンド組曲・甘夏組曲・サファリ96-”ツアーの横浜アリーナ) オリーブ少女たちと一緒にもっとライヴを観たかったなぁと。だから今回の復活ライヴはスケジュールが合えばぜひ行きたいと思ってるんですが…

男一人で観に行くのは寂しいので、誰かオレと一緒に行ってくれません?



…ところで、小沢健二関連でビーチ・ボーイズのネタといえば、フリッパーズ・ギターのラスト・アルバム『ヘッド博士の世界塔』(↓)



の1曲目「ドルフィン・ソング」のイントロに「God Only Knows」が使用されていますね。さらに1:42あたりからは「英雄と悪漢」の“パパパ…”のスキャットも使われています。その他、ラストの9曲目「世界塔よ永遠に」にもテープを逆回転させた「God Only Knows」が出てきます。まぁ、そういったはっきりとした引用だけでなく、アルバム全体にわたるサンプリング感そのものがブライアン・ウィルソン的、「スマイル」的なんですよね。
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川本真琴 『音楽の世界へようこそ』

キャロル・ケイがベースで参加した川本真琴の新作『音楽の世界へようこそ』を購入、さっそく聴いております。



いや~、90年代後期、川本真琴はとっても好きでした。岡村靖幸プロデュースの「愛の才能」での鮮烈なデビューの印象とか、小さな身体にアコギを抱えてガチャガチャ弾いている姿とか、天から授かった唯一無二のヴォーカルとか、ちょっとエキセントリックというか不思議ちゃんというか(失礼な!)、でも人を惹きつけてやまないキャラクターとか、いまだ強く記憶に残っていますね。

本作『音楽の世界へようこそ』は川本真琴名義としてはおよそ9年ぶりの作品となるセルフ・プロデュース作。一体どんな出来かな?と思いましたが、相変わらずのエッジの鋭さを感じさすナンバーもありつつ、全体的には今の彼女を取り巻いているであろうゆったりとした生活のリズムや空気がそのままパックされたナチュラルな音触り。いや~、素晴らしいです。さすがの才女ですね。

キャロル・ケイが参加した曲はラストに収録の「小鳥のうた」。川本真琴のピアノとヴォーカル、キャロル・ケイのベース、そしてドラムというシンプルな編成ながらなかなか壮大なバラード・タイプのナンバー。安定したべース・プレイで曲を下から支えております。

火浦功 「ポータブル・ラジオの夏」

半月にわたり大好評(?)連載してきた「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」も第11回目の今回を持ってとりあえずのおひらきです。最後に紹介させていただくのは火浦功の「ポータブル・ラジオの夏」(1987、「死に急ぐ奴らの街」に収録)です。



デニス・ウィルソンの叩き出す軽快なビートに乗って、少年の夏は始まった。

火浦功は1956年生まれのSF作家。本作の舞台は地球から別の星へと開拓移民が始まろうとしている近未来。ほんの20ページほどの短い作品で、紙幅に制限があったのか書ききれてない、やや説明不足な印象も受けましたが、なかなかせつない読後感の好短編です。

この作品に書かれているように、人類が宇宙に出て行くような時代になっても、きっとビーチ・ボーイズの音楽はいつでも私たちにあの“永遠の夏”を届けてくれるでしょうね。

デイヴィッド・ハンドラー 「真夜中のミュージシャン」

「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第10回目はデイヴィッド・ハンドラーの「真夜中のミュージシャン」(1989)です。



デニス・誰だって?
デニス・ウィルソン。ビーチ・ボーイズの。
ああ、やつか。


アメリカ探偵作家クラブ選定の文学賞のMWA賞受賞作品。60年代から活躍するある伝説的ロック・ミュージシャンから回想記を書いてくれるように依頼を受けた作家が、そのロック・スターの真の姿、隠された謎をだんだんと解き明かして行きます。ジャンル的には「サスペンス」なのでしょうが、かなりテンポがよく、軽妙な文体、さらに60年代ロックに関する記述も多いのでミステリ好きはもちろん、ロック好きの方も楽しく読めます。ストーリー的にはデニス・ウィルソンとの関わりが重要なキーになっています。

ロバート・R・マキャモン 「少年時代」

「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第9回目はロバート・R・マキャモンの「少年時代」(1991)です。



「ビーチ・ボーイズ。歌ってるグループの名だよ」
「すごいな!あの曲は…あの曲ときたら」


私の音楽の師匠の萩原健太さんはよく

1963年に当時の“新曲”として「Surfin' U.S.A.」を初体験してみたい

というようなことを仰ります。

「Surfin' U.S.A.」といえばビーチ・ボーイズの歴史の中では最初期の曲だし、チャック・ベリーから拝借したサウンドの印象もあって今でこそ「オールディーズ」な曲のように私たちは位置づけちゃってますが、サウンドで夏を連想させてくれる音楽が「夏の日の恋」や「波路はるかに」くらいしか無かった頃、その鮮烈なハーモニーや歌詞に登場する“サーフィン”なる未知の風物がどれほど強烈に人々を魅了したか、それはこの曲が全米第2位の大ヒットになったという記録からよく分かるところですね。「海の無い州でもサーフ・ボードが売れた」という大サーフィン・ブームを作ったんですからハンパ無いです。

このロバート・R・マキャモンの「少年時代」という小説では、1964年5月、“新曲”としてラジオから流れ出たビーチ・ボーイズの「Ⅰ Get Around」がどれほど衝撃的に一人の少年の心を捉えたか、実に鮮やかな文章で記されています。たしかこの小説を知ったのは健太さんがホストをつとめるCRT&レココレの「ビーチボーイズまつり」でゲストの杉真理さんが朗読して下さったからだと思います。杉さん、ありがとうございました!

ルイス・シャイナー 「グリンプス」

「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第8回目はルイス・シャイナーの「グリンプス」(1993)です。



《ペット・サウンズ》は国内ではまだCDになっていない。翌日、ぼくはレコード屋へいき、日本からの輸入盤に二十ドルを払った。それを二回聴いたあと、LAのグレアムに電話した。

「《スマイル》をやるよ」 ぼくはいった。


『Pet Sounds』を世界で初めてCD化したのは我が国、日本なんですが(2800グリーン・ライン)、そういったオタク的な細かな事実を正確に取り入れて書かれているところが素晴らしい本です。

1994年度世界幻想文学大賞(長編賞)受賞作。ステレオ修理屋の主人公が自らの父親の死後、過去にタイム・トリップして幻のロック・アルバムを創り上げられる不思議な能力に目覚め、ブート業者と手を組んでドアーズ、ビーチ・ボーイズ、ジミ・ヘンドリックスの未発表音源を求める旅に出るという音楽系SF。

人間は誰でも多かれ少なかれ「あの時、ああしていればよかった」っていう後悔の念を抱えながら日々生きていて、さらにビーチ・ボーイズ・ファンなら誰でも「あの時(ビートルズの「Sgt.Pepper's」より先に)「スマイル」がちゃんとリリースされていればなぁ」と悔しい思いをしながら生きいるわけです。ドラえもんが本当にいたらやっぱり私はタイム・マシンを貸してもらって66年夏のブライアン・ウィルソンに会いに行きたいですね。そして彼を勇気付けたい(笑) …この「グリンプス」は実に綿密にロック・ミュージックの歴史的事実を調査・把握した上で、「あの時、こうなっていたらなぁ」というロック・ファンの願望を結実させた大作(日本版文庫本で550ページ以上あります。でも、そんな長く感じさせない小説です)です。ロック・ファンならオススメの一冊です。

ところでこの「グリンプス」が受賞した世界幻想文学大賞(World Fantasy Award)ですが、1992年度はロバート・マキャモンの「少年時代」(この作品にもビーチ・ボーイズが出てきます)が、2006年度は村上の「海辺のカフカ」が受賞作に名を連ねるというなかなか由緒ある(?)文学賞のようです。

濱田順子 「Tiny, tiny」

「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第7回目は濱田順子の「Tiny, tiny」(2000)です。



「なんでもいいから」
「…なにがいい?」
「なんでもいいって」
「……」
「じゃあビーチボーイズとか」
山崎はしばらくしてゴッドオンリーノウズを歌い始めた。


他にもブルース・ジョンストン作の「Disney Girls」の歌詞の一部が出て来ます。

第36回文藝賞受賞作、第122回芥川賞候補作。読んでて同性愛チックな箇所が出て来た時は「女の子向けのライト・ノベル?」と思いました(笑) バンドの真似事を始めた三人の高校生(男二人、女一人)の心の深部を順に追っていくような内容で、バンドといっても「青春デンデケデケデケ」のような明るさはなくて、それぞれが最後まで分かり合うことが出来ない、読んでてちょっと辛い小説でした。本の表紙の絵は可愛らしいんですけど(笑)

永井宏 「smile」

「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第6回目は永井宏の「smile」(1999)です。



『スマイル』っていうのはね、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンが作っていた幻のアルバムのタイトルなんだ。

作者の永井宏は湘南在住の美術作家。1999年に6000部限定で出版されました。小説タイトルの“smile”は1966~67年にブライアンが制作しようとしたあの「スマイル」が元になっています。「創り続ける」ということに、ちょっとした勇気を与えてもらえる小説ですね。

ただ…60~70年代においても現代においても、そしてアメリカにおいても日本においても、“コミューン”と呼ばれるような集合体はああいった男女間の形態を取りやすいんでしょうか…?

金城一紀 「GO」

「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第5回目は金城一紀の「GO」(2000)です。



部屋を出たオヤジは、豚がひきつけを起こした時に上げるようなファルセット・ボイスで、ビーチ・ボーイズの『夢のハワイ』を歌い始めた。
ゴゥ・トゥ・ハァーワァーイィ…


第123回直木賞受賞作。作者の金城一紀は東京在住のジャパニーズ・コリアン。“さながら「在日」文学の「ライ麦畑」だ”というのは当時の新聞の書評です。個人的にも、これほど力強くて鮮やかな小説はめったに無いなぁと読んだ時に思いました。文体が初期の村上の影響を受けている感じで、村上ファンの私としては非常に読みやすかったですね。窪塚洋介と柴咲コウのキャストで映画化もされました(残念ながら映画版にはビーチ・ボーイズは出てきません)

芦原すなお 「青春デンデケデケデケ」

「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第4回目は芦原すなおの「青春デンデケデケデケ」(1991)です。



新しいところでは、やはり当時の若者らしく、ベンチャーズ、ビートルズ、クリフ・リチャードとシャドウズが大好きで、ビーチボーイズやアニマルズも大いに気に入っていた。

第27回文藝賞、第105回直木賞受賞作。この作品も映画化されましたね(大林宣彦監督) 当時かなり話題になった作品ですけど、実は読んだのはごく最近なんです。ヤッチンロック。さんが熱くレコメンドされていらっしゃったので。いや~、面白かったです。登場人物がとっても生き生きとしてますね!本当にありがとうございました!



(↑)1995年に角川から出た長編の完全オリジナル版(私家版)の方がビーチ・ボーイズに関する記述も多いですね。

平中悠一 「渚☆フォトグラフ」

「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第3回目は平中悠一の短編集「それでも君を好きになる」に収録の「渚☆フォトグラフ」(1985)です。



…僕は力をこめて、ぐっと彼女を抱きしめた。たわいなく、ふるえる、その、からだを。降りつける雨足に紛れ、思いがけない、涙がこぼれた。
テープからは、ビーチ・ボーイズの64(ロクヨン)ものが流れていた。遠くで、雷が鳴っていた。


cat soundsの読者で平中悠一の本を読んだことがある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?いたら嬉しいなぁ。私が高校生の頃に一番夢中になっていた作家です。第21回文藝賞受賞作「She's Rain(シーズ・レイン)」は江藤淳をして「永遠の17歳の物語」といわしめた名作中の名作(映画化されましたね) 平中悠一の小説やコラムから影響を受けて、ギンガム・チェックのBDシャツを着たり、シピーのジーンズを穿いたりしてました(懐かし~)

ボブ・グリーン 「十七歳」

「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第2回目はボブ・グリーンの「十七歳」(1987)です。
        
村上が日本を代表するビーチ・ボーイズ系作家なら、アメリカを代表するビーチ・ボーイズ系作家はボブ・グリーンをおいて他ありません。「十七歳」は日本でもベスト・セラーになりましたね。



窓の外に広がるダウンタウンの夜景を見ながら、ビーチ・ボーイズの『ビー・トゥルー・トゥ・ユア・スクール』に合わせて踊っていた。

この他にもたくさんビーチ・ボーイズについての記述が出てきます。「十七歳」は終わり方がちょっと唐突な感じで。賑やかに鳴っているラジオを急にパチンとOFFにされてしまったようなせつない余韻が残ります。私が読んだのはつい数年前なんですが、本当に大好きな作品です。

ボブ・グリーンの小説では他に「オール・サマー・ロング」(1993)、「ABCDJ~とびきりの友情について語ろう」(2006)にもビーチ・ボーイズが出てきます。

「ノルウェイの森」の中の“ビーチ・ボーイズ”

「ライ麦畑」の作者、J.D.サリンジャー氏がお亡くなりになられたそうですね。91歳だったそうです。

いや~、私なんかは「ライ麦畑」と「ナイン・ストーリーズ」くらいしか読んだことありませんけど…なんだろう、このせつない喪失感は。…心よりご冥福申しあげます。



さて、本の話題といえば、今年、2010年は「国民読書年」なんだそうです。AC公共広告機構の「コトバダイブしよう。」というキャッチフレーズのテレビCMはよく目にしますね。まぁ、本なんてお上に言われたから読むものでもないですけど、この機会にcat soundsではこれからしばらくの間、小説の中で“ビーチ・ボーイズ”が登場する作品を紹介していこうと思います。単に“ビーチ・ボーイズ”の固有名詞だけが出てくるものから、60年代にタイム・スリップしてブライアン・ウィルソンと会い、「スマイル」を完成させる、という破天荒なSFものまで色々です。初回の今日は村上春樹。今までのところ、ビーチ・ボーイズが登場した作品は以下の6作品だと思います。

「風の歌を聴け」 (1979)
「羊をめぐる冒険」 (1982)
「ノルウェイの森」 (1987)
「ダンス・ダンス・ダンス」 (1988)
「神の子どもたちはみな踊る」(タイランド)(2000)
「海辺のカフカ」 (2002)

さすがデビュー作「風の歌を聴け」に「California Girls」を登場させただけあって、その後も登場頻度が高いです。日本を代表する“ビーチ・ボーイズ系作家”といっていいでしょう。そういえば今年の12月に「ノルウェイの森」の映画版が公開されるそうですが、ビートルズの曲名からタイトルが採られたその小説中にも“ビーチ・ボーイズ”が登場していることはあまり知られていないかもしれません。



「私ってまるで人間ジューク・ボックスみたいだわ」とレイコさんは楽しそうに言った。「音大のときの先生がこんなの見たらひっくりかえっちゃうわよねえ」
彼女はワインをすすり、煙草をふかしながら次から次へと知っている曲を弾いていった。…(略)…ボブ・ディランやらレイ・チャールズやらキャロル・キングやらビーチボーイズやらスティービー・ワンダーやら…(略)…もうとにかくありとあらゆる曲を弾いた。


この時、レイコさんはギターでビーチ・ボーイズの何の曲を弾いたのか、本文中には書かれていません。ただ、アコギ一本で弾けるビーチ・ボーイズの曲で、センチメンタルな音楽を好んだ<直子>を送るために弾くとすれば…やっぱり「Surfer Girl」でしょうか。

さらに「ノルウェイの森」には主人公のワタナベトオルがヒロインの一人、緑に対し、こんなセリフを言うシーンがあるのです。

「大丈夫、心配ないよ。何もかもうまくいくさ」

これって、ビーチ・ボーイズの「Don't Worry Baby」のサビの歌詞「Don't Worry Baby … Everything will turn out alright」そのままですよね。今からおよそ20年前、初めて「ノルウェイの森」を読んだ時にそう思いました。

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