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村上春樹「ドライブ・マイ・カー」

「文芸春秋」12月号に掲載されるという村上の新作短編のタイトルが「ドライブ・マイ・カー」らしい。

しかも、「ノルウェイの森」と同じ、アルバム『Rubber Soul』の収録曲(一曲目)。



僕はビートルズのアルバムでは『Rubber Soul』が一番好きだから、新作短編のタイトルがその収録曲名だというのはちょっと嬉しい。

それでも僕はやはり村上は“ビートルズ系”ではなく、“ビーチ・ボーイズ系”作家だと言いたい。

というのも、「ルーディーズ・クラブ」(1994年Vol.3)収録のコラム“木を見て森を見ず-「ノルウェイの森」の謎”中でご本人が



最初にいちおうお断りしておきたいのだが、僕は過去においてビートルズのとくに熱心なファンであったことはないし、今でもビートルズのとくに熱心なファンではない。 

と“熱心なビートルズ・ファン”であることを否定しているからだ。
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村上春樹と小沢健二

『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』を読みました。



村上自身が

「短い小説を書こうと思って書き出したのだけれど、書いているうちに自然に長いものになっていきました。僕の場合そういうことってあまりなくて、そういえば『ノルウェイの森』以来かな」

なんていうコメントを刊行前に出したこともあって、個人的にかなり期待感を持って読みました。まぁ、僕は今の日本の作家だとほとんど村上しか読まない人間ですから、現代の文壇・小説界を広く踏まえての冷静で的確な感想というのは言えないですけど。

『ノルウェイの森』と比べると、直子とシロは登場人物として共通点がありますね。ただ、直子の死が60年代という時代そのものの終焉として、ある意味美しく置き換えることも可能なのに対し、シロの死は…ほとんど意味性はないようです。今の日本の状況にコミットし、いわゆる草食系のような男性主人公より仕事でも恋愛でも積極的な女性(沙羅)や、海外に根付いて新しい生き方を見つけた女性(クロ)なども描かれているけど、たしかに死にゆくものにちゃんとした意味や意義を与えられるほどの余裕を我々は今持っていないかもしれない。

もう一度読み返せばまた別の思いが湧きそうです。次に読むときは是非ともラザール・ベルマンの弾くリストの『ル・マル・デュ・ペイ』を聴きながら読みたいですね。

ところで、この小説にシロやクロや、アカやアオなどたくさんの色の名前の登場人物が出てくるのを知ったとき、すぐに別の小説を思い出しました。



ポール・オースターの『幽霊たち』です。この小説もブルー、ホワイト、ブラック、ブラウン等、登場人物が色の名称で統一されていますね。村上は当然、ポール・オースターを読んでいるだろうし、そもそも新潮から出た『幽霊たち』の日本語訳は柴田元幸氏によるもの。村上の翻訳家としてのお師匠さんですね。『色彩を持たない…』と『幽霊たち』は繋がりのある作品と言っていいでしょう。

そして柴田氏といえば…オザケンこと小沢健二の東大時代のゼミの教授だったはず。うーん、村上とオザケン、この二人は繋がりがある。

いつか対談してくれたらなぁ…。

村上と小澤征爾さんの対談本も素晴らしい内容でしたけどね(笑)

村上春樹の朝食セット

先日、東大・駒場キャンパスにいちょう並木を見に行ったついでに、すぐ近くにある日本近代文学館に行ってきました。



目的は館内の一階にあるカフェ・BUNDANさん。

店内にはジャズが静かに流れていて、テーブルや椅子などもオシャレで雰囲気がいい。店員さんはイケメンな男性二人で、私が行った時はお客さんは女性しかいませんでした。壁一面の書棚には本がぎっしり詰まっていて、どれもほとんど初版本。おそらく何人もの手で丁寧に扱われて読まれて角が取れ、さらに太陽の光による日焼けがやんわりと降り注いでいて、素敵な古び方をしているものばかり。それらを時間を気にせず自由に読むことができるブック・カフェです。

オーダーしたのは、

村上春樹の朝食セット。 



村上の名作「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の中で、主人公が一夜を共にした女の子が目覚める前に彼女のキッチンで調理したメニューです。ストラスブルグ・ソーセージのトマト煮込み、フランスパン、キャベツとピーマンのサラダ、さらに小説中にはないポテトサラダとサニーレタスも付け合せてあります。

僕は「世界の終わり…」の中ではあの朝のシーンが一番印象に残っていました。「ベイリーフとオレガノがあればもっとうまくできたよ」なんて、いつか同じシチュエーションに遭遇したら言ってみたいセリフです。

味は…ふむふむ…でした。

食後のコーヒー(寺山修司のブレンド)↓



を待っている間、イケメンの店員さんに「どうぞ自由に本をお読みなって下さい」と言われたので書棚を見て村上訳「レイモンド・カーヴァー傑作選」と樋口毅宏「さらば雑司が谷」をチョイス。

 

「さらば雑司が谷」はオザケン・ファンの方でお読みになっていない方はぜひ読んでみてください。小説中にオザケンについての素晴らしい記述があります。

それにしてもこのカフェ・BUNDANさん、読書するのにはとってもいい場所です。時間の流れがゆっくりなのです。普通、食後のコーヒーってお膳を下げた後2~3分後には出てくるでしょ?10分くらい出てきませんでした(笑)忘れられてるのかと思ったくらい。素敵なカフェです(笑)

「うさぎ!をめぐる冒険」

6月9日(土)、オザケンの展覧会「我ら、時」が開催中の大阪HEP HALLにて

「「うさぎ!をめぐる冒険」小沢健二さん(Skype)&スチャダラBoseさんトークショー」

なるものが開かれたんですって!

行けた方羨ましい…。

…でも「うさぎ!をめぐる冒険」ってかなりストレートなオマージュタイトルですね。

羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)
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映画「ノルウェイの森」

ブログの更新をお休みさせていただいているんですけど…映画版「ノルウェイの森」にひとこと言いたいぞ!

まあ、世界一好きな映画が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(PART1)
という映画に詳しくない私の個人的な感想なので軽~く読み飛ばして下さい。でも、これから観に行かれる方は読まないで下さいね。

→続きを読む

ヤナーチェック 「シンフォニエッタ」

村上の「1Q84」(BOOK1、2)をようやく読み終えました。うーん、“リトル・ピープル”って一体何なんでしょうかね?まぁ、これまでにも、例えば「羊男」みたいな人知を超えたような存在はよく登場して来た“ムラカミ・ワールド”ですけども…。とにかく来年夏に出版が予定されているという続編(BOOK3)が楽しみ!



そういえば先日、武蔵小山のペット・サウンズ・レコードさんで「1Q84」に登場したクラシック音楽、ヤナーチェック「シンフォニエッタ」を収録したアルバムを購入しました。小説中で登場人物の<青豆>がレコード店で購入して聴いたのと同じジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団のものです。



いや~、少年時代はかなりのクラシック音楽好きで、小澤幹雄さん(指揮者・小澤征爾さんの弟さん)がパーソナリティを務めていたFM東京の「小澤幹雄のやわらかクラシック」を毎週欠かさず聴いていたとらじろうですが、ヤナーチェックの「シンフォニエッタ」という曲は初めて聴きました。クラシック音楽を聴き込んだのが久しぶりということもありますが、とっても瑞々しく聴こえてきますね。

YouTubeにありました。

(↓)ヤナーチェック 「シンフォニエッタ」



この「シンフォニエッタ」を聴いて知らず知らずの内に1984年から“1Q84”年へと引き寄せられていった<青豆>のように、私たちも2009年から“200Q”年へと引き寄せられてしまったら…怖いですよね(笑)

ちなみに、私の少年時代のクラシックのお気に入り曲はロッシーニのオペラ「泥棒かささぎ」序曲。

(↓)ロッシーニ 「泥棒かささぎ」(序曲)



勇ましくて、胸がドキドキしません?(笑) アバド指揮のベルリン・フィル最高!偶然にも、「泥棒かささぎ」は村上の「ねじまき鳥クロニクル」の第一部に出てきてサブ・タイトルにもなってますね。

ジェイズ・バー発見

先日、横浜市内を車で走っていた時のこと、ふと窓の外に目をやってこんな
(↓)看板を見つけてしまいました。



「J's Bar & Karaoke」 …



ジェイズ・バー?…アンド・カラオケ? …えーっ!?

いや~、村上ファンの私は思わず車から降りてわざわざお店の写真まで取って来てしまいました!だって「ジェイズ・バー」ですもん!村上の初期三部作「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」に登場するあの「ジェイズ・バー」!アルフレッド・バーンバウムによる英訳本では「J's Bar」、もちろん。



扉の向こうでは猫好きなバーテン、ジェイがぶつぶつ文句を言いながら今日もフライド・ポテト用にバケツ一杯分ものジャガイモを皮むきしているのだろうか?いや、もしかしたらカウンターには「鼠」もいて昼間からビールを飲んでクダを巻いているかも。お店にカラオケがあるというのがうまく信じられないけど、古くなったジューク・ボックスを処分して代わりに入れたのかな。まぁ、ジェイならカラオケもジューク・ボックスも「似たようなもんさ」なんて言うところ(笑)

…妄想はいい加減にして(笑) でも、実際にこの「J 's Bar & Karaoke」、本当に村上ファンの方が経営しているのかもしれませんね。中に入って確かめられればいいんですけどそういう勇気も…。

アズ・タイム・ゴーズ・バイ

数日前、村上春樹がイスラエル最高の文学賞「エルサレム賞」を受賞して、エルサレムの国際会議場での授賞式においてイスラエル軍によるガザ過剰攻撃に苦言を呈するスピーチを行った、というニュースがありましたね(→ Yahoo!ニュース

いや~、やっぱり凄いです、村上。勇気があります。もし私だったら(その仮定も変ですけど)足がすくんでイスラエルに行くことすら出来ません、ホントに。「沈黙するのではなく話すことを選んだ」というスピーチもかっこ良過ぎですよ。

そういえば、村上の話題といえば、2月25日(水)にカーメン・マクレエのライヴ盤『アズ・タイム・ゴーズ・バイ カーメン・マクレエ・アローン~ライヴ・アット・ザ・ダグ』がSHM-CD仕様で再発されるそうです。



村上の小説「ノルウェイの森」に登場する新宿のジャズ・バーDUG。1973年11月21日にそのDUGでライヴ録音されたジャズ・ヴォーカルの名盤、ということですが、すみません、聴いたことありません。でもいい機会なので「村上春樹フェア」を開催したこともある武蔵小山ペット・サウンズさんに注文しちゃいました。

DUGには以前、靖国通り沿いにあったnew DUGに入ろうと何度か店の前をうろうろしたことがあります。ただあまりに大人っぽい雰囲気に足がすくんで入ることが出来ませんでした(涙) 勇気なし(笑)

風の歌を聴け

ふと思いついて、radio cat soundsで新特集をはじめました。

皆さん、「風の歌を聴け」って読んだことあります?1979年に出た村上春樹のデビュー作。



個人的には、一番読み返している回数が多い小説かなぁ(2時間くらいで読めちゃいますからね)。

この小説中にはラジオのDJ(犬の漫才師)が出てくるのですが、そのDJがかけた曲をradio cat soundsにアップしました。

ブルック・ベントン「Rainy Night In Georgia」
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル「Who'll Stop The Rain」
ビーチ ・ボーイズ「California Girls」
エルヴィス・プレスリー「Good Luck Charm」

  
  

「Don't Worry Baby」特集の合間に入ってくる感じになると思います。

まぁ、犬の漫才師というより猫の漫才師のとらじろうですが、

「僕は・君たちが・好きだ」

そんな気持ちでお送りしています。

→ radio cat sounds

村上春樹が・・・

10月30日、カフカ賞を受賞した村上春樹の会見の模様(→YouTube)。

…いや~、こりゃ凄い映像ですよ。TVメディアには一切出ないということで、山下達郎と並び称される存在ですからね。意外に低い声も素敵ですね…。

村上春樹といえば、以前、村上春樹フェアも開催されていたペット・サウンズ・レコード店で買った一枚、『アメリカから届いた10のオマージュ』というCDを最近聴いております。



このCDは「中国行きのスロウ・ボート」「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」「ノルウェイの森」「三十二歳のデイトリッパー」「ダンス・ダンス・ダンス」「国境の南、太陽の西」など、村上の10の作品から各々イメージされる楽曲を選び、アレンジ・新録した村上作品へのオマージュ・アルバム。

参加ミュージシャンは、チック・コリア、マイケル・ブレッカー、ロン・カーター、デイヴィッド・ガーフィールドなどのジャズ・プレイヤーや、映画「バグダッド・カフェ」の挿入歌「コーリング・ユー」で知られるジェヴェッタ・スティールなど。心地良いジャズ・アレンジのものが多くて、深まる秋にぴったりの一枚です。

まぁ、欲を言うと、1曲くらいビーチ・ボーイズの曲を入れても良かったのに(処女作「風の歌を聴け」から近年の「海辺のカフカ」まで、村上作品とビーチ・ボーイズの音楽は切っても切れない関連性ありますよね)とか、「世界の終わりと…」からは「エンド・オブ・ザ・ワールド」より「ダニー・ボーイ」の方が良かったのにとか。
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