ルイス・シャイナー 「グリンプス」
- Mon
- 23:29
- ビーチ・ボーイズ
「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第8回目はルイス・シャイナーの「グリンプス」(1993)です。

《ペット・サウンズ》は国内ではまだCDになっていない。翌日、ぼくはレコード屋へいき、日本からの輸入盤に二十ドルを払った。それを二回聴いたあと、LAのグレアムに電話した。
「《スマイル》をやるよ」 ぼくはいった。
『Pet Sounds』を世界で初めてCD化したのは我が国、日本なんですが(2800グリーン・ライン)、そういったオタク的な細かな事実を正確に取り入れて書かれているところが素晴らしい本です。
1994年度世界幻想文学大賞(長編賞)受賞作。ステレオ修理屋の主人公が自らの父親の死後、過去にタイム・トリップして幻のロック・アルバムを創り上げられる不思議な能力に目覚め、ブート業者と手を組んでドアーズ、ビーチ・ボーイズ、ジミ・ヘンドリックスの未発表音源を求める旅に出るという音楽系SF。
人間は誰でも多かれ少なかれ「あの時、ああしていればよかった」っていう後悔の念を抱えながら日々生きていて、さらにビーチ・ボーイズ・ファンなら誰でも「あの時(ビートルズの「Sgt.Pepper's」より先に)「スマイル」がちゃんとリリースされていればなぁ」と悔しい思いをしながら生きいるわけです。ドラえもんが本当にいたらやっぱり私はタイム・マシンを貸してもらって66年夏のブライアン・ウィルソンに会いに行きたいですね。そして彼を勇気付けたい(笑) …この「グリンプス」は実に綿密にロック・ミュージックの歴史的事実を調査・把握した上で、「あの時、こうなっていたらなぁ」というロック・ファンの願望を結実させた大作(日本版文庫本で550ページ以上あります。でも、そんな長く感じさせない小説です)です。ロック・ファンならオススメの一冊です。
ところでこの「グリンプス」が受賞した世界幻想文学大賞(World Fantasy Award)ですが、1992年度はロバート・マキャモンの「少年時代」(この作品にもビーチ・ボーイズが出てきます)が、2006年度は村上の「海辺のカフカ」が受賞作に名を連ねるというなかなか由緒ある(?)文学賞のようです。

《ペット・サウンズ》は国内ではまだCDになっていない。翌日、ぼくはレコード屋へいき、日本からの輸入盤に二十ドルを払った。それを二回聴いたあと、LAのグレアムに電話した。
「《スマイル》をやるよ」 ぼくはいった。
『Pet Sounds』を世界で初めてCD化したのは我が国、日本なんですが(2800グリーン・ライン)、そういったオタク的な細かな事実を正確に取り入れて書かれているところが素晴らしい本です。
1994年度世界幻想文学大賞(長編賞)受賞作。ステレオ修理屋の主人公が自らの父親の死後、過去にタイム・トリップして幻のロック・アルバムを創り上げられる不思議な能力に目覚め、ブート業者と手を組んでドアーズ、ビーチ・ボーイズ、ジミ・ヘンドリックスの未発表音源を求める旅に出るという音楽系SF。
人間は誰でも多かれ少なかれ「あの時、ああしていればよかった」っていう後悔の念を抱えながら日々生きていて、さらにビーチ・ボーイズ・ファンなら誰でも「あの時(ビートルズの「Sgt.Pepper's」より先に)「スマイル」がちゃんとリリースされていればなぁ」と悔しい思いをしながら生きいるわけです。ドラえもんが本当にいたらやっぱり私はタイム・マシンを貸してもらって66年夏のブライアン・ウィルソンに会いに行きたいですね。そして彼を勇気付けたい(笑) …この「グリンプス」は実に綿密にロック・ミュージックの歴史的事実を調査・把握した上で、「あの時、こうなっていたらなぁ」というロック・ファンの願望を結実させた大作(日本版文庫本で550ページ以上あります。でも、そんな長く感じさせない小説です)です。ロック・ファンならオススメの一冊です。
ところでこの「グリンプス」が受賞した世界幻想文学大賞(World Fantasy Award)ですが、1992年度はロバート・マキャモンの「少年時代」(この作品にもビーチ・ボーイズが出てきます)が、2006年度は村上の「海辺のカフカ」が受賞作に名を連ねるというなかなか由緒ある(?)文学賞のようです。
濱田順子 「Tiny, tiny」
- Sun
- 00:10
- ビーチ・ボーイズ
「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第7回目は濱田順子の「Tiny, tiny」(2000)です。

「なんでもいいから」
「…なにがいい?」
「なんでもいいって」
「……」
「じゃあビーチボーイズとか」
山崎はしばらくしてゴッドオンリーノウズを歌い始めた。
他にもブルース・ジョンストン作の「Disney Girls」の歌詞の一部が出て来ます。
第36回文藝賞受賞作、第122回芥川賞候補作。読んでて同性愛チックな箇所が出て来た時は「女の子向けのライト・ノベル?」と思いました(笑) バンドの真似事を始めた三人の高校生(男二人、女一人)の心の深部を順に追っていくような内容で、バンドといっても「青春デンデケデケデケ」のような明るさはなくて、それぞれが最後まで分かり合うことが出来ない、読んでてちょっと辛い小説でした。本の表紙の絵は可愛らしいんですけど(笑)

「なんでもいいから」
「…なにがいい?」
「なんでもいいって」
「……」
「じゃあビーチボーイズとか」
山崎はしばらくしてゴッドオンリーノウズを歌い始めた。
他にもブルース・ジョンストン作の「Disney Girls」の歌詞の一部が出て来ます。
第36回文藝賞受賞作、第122回芥川賞候補作。読んでて同性愛チックな箇所が出て来た時は「女の子向けのライト・ノベル?」と思いました(笑) バンドの真似事を始めた三人の高校生(男二人、女一人)の心の深部を順に追っていくような内容で、バンドといっても「青春デンデケデケデケ」のような明るさはなくて、それぞれが最後まで分かり合うことが出来ない、読んでてちょっと辛い小説でした。本の表紙の絵は可愛らしいんですけど(笑)
永井宏 「smile」
- Sat
- 06:29
- ビーチ・ボーイズ
「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第6回目は永井宏の「smile」(1999)です。

『スマイル』っていうのはね、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンが作っていた幻のアルバムのタイトルなんだ。
作者の永井宏は湘南在住の美術作家。1999年に6000部限定で出版されました。小説タイトルの“smile”は1966〜67年にブライアンが制作しようとしたあの「スマイル」が元になっています。「創り続ける」ということに、ちょっとした勇気を与えてもらえる小説ですね。
ただ…60〜70年代においても現代においても、そしてアメリカにおいても日本においても、“コミューン”と呼ばれるような集合体はああいった男女間の形態を取りやすいんでしょうか…?

『スマイル』っていうのはね、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンが作っていた幻のアルバムのタイトルなんだ。
作者の永井宏は湘南在住の美術作家。1999年に6000部限定で出版されました。小説タイトルの“smile”は1966〜67年にブライアンが制作しようとしたあの「スマイル」が元になっています。「創り続ける」ということに、ちょっとした勇気を与えてもらえる小説ですね。
ただ…60〜70年代においても現代においても、そしてアメリカにおいても日本においても、“コミューン”と呼ばれるような集合体はああいった男女間の形態を取りやすいんでしょうか…?
金城一紀 「GO」
- Fri
- 04:14
- ビーチ・ボーイズ
「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第5回目は金城一紀の「GO」(2000)です。

部屋を出たオヤジは、豚がひきつけを起こした時に上げるようなファルセット・ボイスで、ビーチ・ボーイズの『夢のハワイ』を歌い始めた。
ゴゥ・トゥ・ハァーワァーイィ…
第123回直木賞受賞作。作者の金城一紀は東京在住のジャパニーズ・コリアン。“さながら「在日」文学の「ライ麦畑」だ”というのは当時の新聞の書評です。個人的にも、これほど力強くて鮮やかな小説はめったに無いなぁと読んだ時に思いました。文体が初期の村上の影響を受けている感じで、村上ファンの私としては非常に読みやすかったですね。窪塚洋介と柴咲コウのキャストで映画化もされました(残念ながら映画版にはビーチ・ボーイズは出てきません)

部屋を出たオヤジは、豚がひきつけを起こした時に上げるようなファルセット・ボイスで、ビーチ・ボーイズの『夢のハワイ』を歌い始めた。
ゴゥ・トゥ・ハァーワァーイィ…
第123回直木賞受賞作。作者の金城一紀は東京在住のジャパニーズ・コリアン。“さながら「在日」文学の「ライ麦畑」だ”というのは当時の新聞の書評です。個人的にも、これほど力強くて鮮やかな小説はめったに無いなぁと読んだ時に思いました。文体が初期の村上の影響を受けている感じで、村上ファンの私としては非常に読みやすかったですね。窪塚洋介と柴咲コウのキャストで映画化もされました(残念ながら映画版にはビーチ・ボーイズは出てきません)
芦原すなお 「青春デンデケデケデケ」
- Thu
- 03:24
- ビーチ・ボーイズ
「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第4回目は芦原すなおの「青春デンデケデケデケ」(1991)です。

新しいところでは、やはり当時の若者らしく、ベンチャーズ、ビートルズ、クリフ・リチャードとシャドウズが大好きで、ビーチボーイズやアニマルズも大いに気に入っていた。
第27回文藝賞、第105回直木賞受賞作。この作品も映画化されましたね(大林宣彦監督) 当時かなり話題になった作品ですけど、実は読んだのはごく最近なんです。ヤッチンロック。さんが熱くレコメンドされていらっしゃったので。いや〜、面白かったです。登場人物がとっても生き生きとしてますね!本当にありがとうございました!

(↑)1995年に角川から出た長編の完全オリジナル版(私家版)の方がビーチ・ボーイズに関する記述も多いですね。

新しいところでは、やはり当時の若者らしく、ベンチャーズ、ビートルズ、クリフ・リチャードとシャドウズが大好きで、ビーチボーイズやアニマルズも大いに気に入っていた。
第27回文藝賞、第105回直木賞受賞作。この作品も映画化されましたね(大林宣彦監督) 当時かなり話題になった作品ですけど、実は読んだのはごく最近なんです。ヤッチンロック。さんが熱くレコメンドされていらっしゃったので。いや〜、面白かったです。登場人物がとっても生き生きとしてますね!本当にありがとうございました!

(↑)1995年に角川から出た長編の完全オリジナル版(私家版)の方がビーチ・ボーイズに関する記述も多いですね。
平中悠一 「渚☆フォトグラフ」
- Wed
- 05:40
- ビーチ・ボーイズ
「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第3回目は平中悠一の短編集「それでも君を好きになる」に収録の「渚☆フォトグラフ」(1985)です。

…僕は力をこめて、ぐっと彼女を抱きしめた。たわいなく、ふるえる、その、からだを。降りつける雨足に紛れ、思いがけない、涙がこぼれた。
テープからは、ビーチ・ボーイズの64(ロクヨン)ものが流れていた。遠くで、雷が鳴っていた。
cat soundsの読者で平中悠一の本を読んだことがある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?いたら嬉しいなぁ。私が高校生の頃に一番夢中になっていた作家さんです。第21回文藝賞受賞作「She's Rain(シーズ・レイン)」は江藤淳をして「永遠の17歳の物語」といわしめた名作中の名作(映画化されましたね) 平中悠一の小説やコラムから影響を受けて、ギンガム・チェックのBDシャツを着たり、シピーのジーンズを穿いたりしてました(懐かし〜)

…僕は力をこめて、ぐっと彼女を抱きしめた。たわいなく、ふるえる、その、からだを。降りつける雨足に紛れ、思いがけない、涙がこぼれた。
テープからは、ビーチ・ボーイズの64(ロクヨン)ものが流れていた。遠くで、雷が鳴っていた。
cat soundsの読者で平中悠一の本を読んだことがある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?いたら嬉しいなぁ。私が高校生の頃に一番夢中になっていた作家さんです。第21回文藝賞受賞作「She's Rain(シーズ・レイン)」は江藤淳をして「永遠の17歳の物語」といわしめた名作中の名作(映画化されましたね) 平中悠一の小説やコラムから影響を受けて、ギンガム・チェックのBDシャツを着たり、シピーのジーンズを穿いたりしてました(懐かし〜)
ボブ・グリーン 「十七歳」
- Tue
- 23:38
- ビーチ・ボーイズ
「小説に登場する“ビーチ・ボーイズ”」の第2回目はボブ・グリーンの「十七歳」(1987)です。
村上が日本を代表するビーチ・ボーイズ系作家なら、アメリカを代表するビーチ・ボーイズ系作家はボブ・グリーンをおいて他ありません。「十七歳」は日本でもベスト・セラーになりましたね。

窓の外に広がるダウンタウンの夜景を見ながら、ビーチ・ボーイズの『ビー・トゥルー・トゥ・ユア・スクール』に合わせて踊っていた。
この他にもたくさんビーチ・ボーイズについての記述が出てきます。「十七歳」は終わり方がちょっと唐突な感じで。賑やかに鳴っているラジオを急にパチンとOFFにされてしまったようなせつない余韻が残ります。私が読んだのはつい数年前なんですが、本当に大好きな作品です。
ボブ・グリーンの小説では他に「オール・サマー・ロング」(1993)、「ABCDJ〜とびきりの友情について語ろう」(2006)にもビーチ・ボーイズが出てきます。
村上が日本を代表するビーチ・ボーイズ系作家なら、アメリカを代表するビーチ・ボーイズ系作家はボブ・グリーンをおいて他ありません。「十七歳」は日本でもベスト・セラーになりましたね。

窓の外に広がるダウンタウンの夜景を見ながら、ビーチ・ボーイズの『ビー・トゥルー・トゥ・ユア・スクール』に合わせて踊っていた。
この他にもたくさんビーチ・ボーイズについての記述が出てきます。「十七歳」は終わり方がちょっと唐突な感じで。賑やかに鳴っているラジオを急にパチンとOFFにされてしまったようなせつない余韻が残ります。私が読んだのはつい数年前なんですが、本当に大好きな作品です。
ボブ・グリーンの小説では他に「オール・サマー・ロング」(1993)、「ABCDJ〜とびきりの友情について語ろう」(2006)にもビーチ・ボーイズが出てきます。
「ノルウェイの森」の中の“ビーチ・ボーイズ”
- Mon
- 20:10
- ビーチ・ボーイズ
「ライ麦畑」の作者、J.D.サリンジャー氏がお亡くなりになられたそうですね。91歳だったそうです。
いや〜、私なんかは「ライ麦畑」と「ナイン・ストーリーズ」くらいしか読んだことありませんけど…なんだろう、このせつない喪失感は。…心よりご冥福申しあげます。
さて、本の話題といえば、今年、2010年は「国民読書年」なんだそうです。AC公共広告機構の「コトバダイブしよう。」というキャッチフレーズのテレビCMはよく目にしますね。まぁ、本なんてお上に言われたから読むものでもないですけど、この機会にcat soundsではこれからしばらくの間、小説の中で“ビーチ・ボーイズ”が登場する作品を紹介していこうと思います。単に“ビーチ・ボーイズ”の固有名詞だけが出てくるものから、60年代にタイム・スリップしてブライアン・ウィルソンと会い、「スマイル」を完成させる、という破天荒なSFものまで色々です。初回の今日は村上春樹。今までのところ、ビーチ・ボーイズが登場した作品は以下の5作品だと思います。
「風の歌を聴け」 (1979)
「羊をめぐる冒険」 (1982)
「ノルウェイの森」 (1987)
「ダンス・ダンス・ダンス」 (1988)
「神の子どもたちはみな踊る」 (2000)
さすがデビュー作「風の歌を聴け」に「California Girls」を登場させただけあって、その後も登場頻度が高いです。日本を代表する“ビーチ・ボーイズ系作家”といっていいでしょう。そういえば今年の12月に「ノルウェイの森」の映画版が公開されるそうですが、ビートルズの曲名からタイトルが採られたその小説中にも“ビーチ・ボーイズ”が登場していることはあまり知られていないかもしれません。

「私ってまるで人間ジューク・ボックスみたいだわ」とレイコさんは楽しそうに言った。「音大のときの先生がこんなの見たらひっくりかえっちゃうわよねえ」
彼女はワインをすすり、煙草をふかしながら次から次へと知っている曲を弾いていった。…(略)…ボブ・ディランやらレイ・チャールズやらキャロル・キングやらビーチボーイズやらスティービー・ワンダーやら…(略)…もうとにかくありとあらゆる曲を弾いた。
この時、レイコさんはギターでビーチ・ボーイズの何の曲を弾いたのか、本文中には書かれていません。ただ、アコギ一本で弾けるビーチ・ボーイズの曲で、センチメンタルな音楽を好んだ<直子>を送るために弾くとすれば…やっぱり「Surfer Girl」でしょうか。
さらに「ノルウェイの森」には主人公のワタナベノボルがヒロインの一人、緑に対し、こんなセリフを言うシーンがあるのです。
「大丈夫、心配ないよ。何もかもうまくいくさ」
これって、ビーチ・ボーイズの「Don't Worry Baby」のサビの歌詞「Don't Worry Baby … Everything will turn out alright」そのままですよね。今からおよそ20年前、初めて「ノルウェイの森」を読んだ時にそう思いました。
いや〜、私なんかは「ライ麦畑」と「ナイン・ストーリーズ」くらいしか読んだことありませんけど…なんだろう、このせつない喪失感は。…心よりご冥福申しあげます。
さて、本の話題といえば、今年、2010年は「国民読書年」なんだそうです。AC公共広告機構の「コトバダイブしよう。」というキャッチフレーズのテレビCMはよく目にしますね。まぁ、本なんてお上に言われたから読むものでもないですけど、この機会にcat soundsではこれからしばらくの間、小説の中で“ビーチ・ボーイズ”が登場する作品を紹介していこうと思います。単に“ビーチ・ボーイズ”の固有名詞だけが出てくるものから、60年代にタイム・スリップしてブライアン・ウィルソンと会い、「スマイル」を完成させる、という破天荒なSFものまで色々です。初回の今日は村上春樹。今までのところ、ビーチ・ボーイズが登場した作品は以下の5作品だと思います。
「風の歌を聴け」 (1979)
「羊をめぐる冒険」 (1982)
「ノルウェイの森」 (1987)
「ダンス・ダンス・ダンス」 (1988)
「神の子どもたちはみな踊る」 (2000)
さすがデビュー作「風の歌を聴け」に「California Girls」を登場させただけあって、その後も登場頻度が高いです。日本を代表する“ビーチ・ボーイズ系作家”といっていいでしょう。そういえば今年の12月に「ノルウェイの森」の映画版が公開されるそうですが、ビートルズの曲名からタイトルが採られたその小説中にも“ビーチ・ボーイズ”が登場していることはあまり知られていないかもしれません。

「私ってまるで人間ジューク・ボックスみたいだわ」とレイコさんは楽しそうに言った。「音大のときの先生がこんなの見たらひっくりかえっちゃうわよねえ」
彼女はワインをすすり、煙草をふかしながら次から次へと知っている曲を弾いていった。…(略)…ボブ・ディランやらレイ・チャールズやらキャロル・キングやらビーチボーイズやらスティービー・ワンダーやら…(略)…もうとにかくありとあらゆる曲を弾いた。
この時、レイコさんはギターでビーチ・ボーイズの何の曲を弾いたのか、本文中には書かれていません。ただ、アコギ一本で弾けるビーチ・ボーイズの曲で、センチメンタルな音楽を好んだ<直子>を送るために弾くとすれば…やっぱり「Surfer Girl」でしょうか。
さらに「ノルウェイの森」には主人公のワタナベノボルがヒロインの一人、緑に対し、こんなセリフを言うシーンがあるのです。
「大丈夫、心配ないよ。何もかもうまくいくさ」
これって、ビーチ・ボーイズの「Don't Worry Baby」のサビの歌詞「Don't Worry Baby … Everything will turn out alright」そのままですよね。今からおよそ20年前、初めて「ノルウェイの森」を読んだ時にそう思いました。
ビーチ・ボーイズ来日公演 東京最終日
- Mon
- 01:25
- ビーチ・ボーイズ
ビーチ・ボーイズの日本公演最終日となったビルボードライブ東京、1月24日(日)の1stステージのセットリストです。
(1) Catch A Wave
(2) Hawaii
(3) Little Honda
(4) Do It Again
(5) Surf City
(6) Surfin' Safari
(7) Surfer Girl
(8) Getcha Back
(9) Darlin'
(10) Don't Worry Baby
(11) Little Deuce Coupe
(12) 409
(13) I Get Around
(14) In My Room
(15) Cotton Fields
(16) God Only Knows
(17) Good Vibrations
(18) California Dreamin'
(19) California Girls
(20) Then I Kissed Her
(21) Sloop John B
(22) Wouldn't It Be Nice
(23) Help Me Rhonda
(24) Rock And Roll Music
(25) Barbara Ann
(26) Surfin' USA
Encore:
(27) Kokomo
(28) Fun, Fun, Fun
疾風怒濤の28曲!ですよ!
いや〜、もうただただ「楽しかった」としか言いようがありません。今日で終わってしまったのが残念です。やっぱりライヴ・バンドとしてお客さんを盛り上げるという部分ではマイク&ブルース主体の“ビーチ・ボーイズ”の方がブライアン・ウィルソン・バンドよりも上手ですね。
それと…マイクはやっぱりレジェンド!天性のフロント・マンですね。別にミック・ジャガーのように激しく動き回わらなくったってその場から意味ありげな目付きや身振りを女の子に向けるだけで時に彼女たちの顔を紅く染めさせますから。そんな相変わらずのマイクを観てこちらも笑顔になっちゃいます。最高だよ、マイク。 今日のラストの「Fun, Fun, Fun」ではマイク・スタンドを車のハンドルように持ち上げるおなじみのパフォーマンスが出て大興奮!
それにしても…今回は22日と24日の両1stステージを観たんですが、どちらも「Help Me Rhonda」が異様な盛り上がりでしたね。演奏を止めてお客さんに歌わせたりとか。あれはいいですね!今後の来日公演でもぜひやって欲しい!
一つ個人的な不満を言わせていただけるとすれば、「Be True To Your School」が聴きたかったなぁなんて。大阪と東京の5日間、計10ステージに一度もセット・リストに入らなかったようです。2005年のフジロックでもやってないし、1999年からのブライアンの三度のソロ・ツアーでも演奏されてないと思います。ムチャクチャ名曲だと思うのに。ある世代のアメリカ人にしか理解されない曲という考えがあるのかもしれないけど…。オレ、いつかチア・リーディング付きの「Be True To Your School」を生で聴くのが夢の一つなんだよね…。
(1) Catch A Wave
(2) Hawaii
(3) Little Honda
(4) Do It Again
(5) Surf City
(6) Surfin' Safari
(7) Surfer Girl
(8) Getcha Back
(9) Darlin'
(10) Don't Worry Baby
(11) Little Deuce Coupe
(12) 409
(13) I Get Around
(14) In My Room
(15) Cotton Fields
(16) God Only Knows
(17) Good Vibrations
(18) California Dreamin'
(19) California Girls
(20) Then I Kissed Her
(21) Sloop John B
(22) Wouldn't It Be Nice
(23) Help Me Rhonda
(24) Rock And Roll Music
(25) Barbara Ann
(26) Surfin' USA
Encore:
(27) Kokomo
(28) Fun, Fun, Fun
疾風怒濤の28曲!ですよ!
いや〜、もうただただ「楽しかった」としか言いようがありません。今日で終わってしまったのが残念です。やっぱりライヴ・バンドとしてお客さんを盛り上げるという部分ではマイク&ブルース主体の“ビーチ・ボーイズ”の方がブライアン・ウィルソン・バンドよりも上手ですね。
それと…マイクはやっぱりレジェンド!天性のフロント・マンですね。別にミック・ジャガーのように激しく動き回わらなくったってその場から意味ありげな目付きや身振りを女の子に向けるだけで時に彼女たちの顔を紅く染めさせますから。そんな相変わらずのマイクを観てこちらも笑顔になっちゃいます。最高だよ、マイク。 今日のラストの「Fun, Fun, Fun」ではマイク・スタンドを車のハンドルように持ち上げるおなじみのパフォーマンスが出て大興奮!
それにしても…今回は22日と24日の両1stステージを観たんですが、どちらも「Help Me Rhonda」が異様な盛り上がりでしたね。演奏を止めてお客さんに歌わせたりとか。あれはいいですね!今後の来日公演でもぜひやって欲しい!
一つ個人的な不満を言わせていただけるとすれば、「Be True To Your School」が聴きたかったなぁなんて。大阪と東京の5日間、計10ステージに一度もセット・リストに入らなかったようです。2005年のフジロックでもやってないし、1999年からのブライアンの三度のソロ・ツアーでも演奏されてないと思います。ムチャクチャ名曲だと思うのに。ある世代のアメリカ人にしか理解されない曲という考えがあるのかもしれないけど…。オレ、いつかチア・リーディング付きの「Be True To Your School」を生で聴くのが夢の一つなんだよね…。
ビーチ・ボーイズ来日公演 東京初日 1stステージ
- Sat
- 01:15
- ビーチ・ボーイズ
1月22日(金)にビルボードライブ東京で行われたビーチ・ボーイズの来日公演(1stステージ)のセットリストです
(1) Catch A Wave
(2) Hawaii
(3) Little Honda
(4) Do It Again
(5) Surf City
(6) Surfin' Safari
(7) Surfer Girl
(8) Don't Worry Baby
(9) Little Deuce Coupe
(10) 409
(11) I Get Around
(12) In My Room
(13) Cotton Fields
(14) God Only Knows
(15) Good Vibrations
(16) Sloop John B
(17) California Dreamin'
(18) California Girls
(19) Then I Kissed Her
(20) Wouldn't It Be Nice
(21) Help Me Rhonda
(22) Barbara Ann
(23) Surfin' USA
Encore:
(24) Kokomo
(25) Fun, Fun, Fun
怒涛の25曲!いや〜、大興奮、最高の1時間ちょいでした!
「Help Me Rhonda」の時、デカイ声で歌ってたらマイク・ラヴがマイク(笑)をこちらに持って来て向けてくれました。近くにいた数人と大合唱!あ〜、楽しすぎる(笑)!
「Surfer Girl」ではマイクが携帯電話を取り出して、光る待ち受け画面をペン・ライトみたいに左右に振るように合図します。やりたい人は携帯を用意(鳴り出さないように注意ね)
ブルースは「God Only Knows」でリード。まだまだ声出てます。ライヴ中、何度も近くのお客さんをスタンド・アップさせるように煽ってくれました。おかげでその付近の客席はノリが良かったですね。
とらじろう注目のクリスチャン・ラヴは「Then I Kissed Her」でリード。優しく見守る父親の瞳がとっても印象的でした。クリスチャンは凄くいいヤツな感じ。二代目はクリスチャンでいいと思う、本当に。
明後日の24日の1stステージをもう一度観に行きます。行かれる方、楽しみましょう!
それにしても…ビルボードライブって凄く大人な雰囲気なとこですね。お客さんもドレッシーな服を着た年上の人が多くて。チェックのカジュアル・シャツに色落ちしたエヴィス・ジーンズなんて完全に浮いてたな。
それと…胸元が広くカットされたシックな色合いのドレスを着た一人身の女の人が「今日はお願いします」と言って相席で座ってくれたんですけど…喋れなかった。オレって本当にバカ。
(1) Catch A Wave
(2) Hawaii
(3) Little Honda
(4) Do It Again
(5) Surf City
(6) Surfin' Safari
(7) Surfer Girl
(8) Don't Worry Baby
(9) Little Deuce Coupe
(10) 409
(11) I Get Around
(12) In My Room
(13) Cotton Fields
(14) God Only Knows
(15) Good Vibrations
(16) Sloop John B
(17) California Dreamin'
(18) California Girls
(19) Then I Kissed Her
(20) Wouldn't It Be Nice
(21) Help Me Rhonda
(22) Barbara Ann
(23) Surfin' USA
Encore:
(24) Kokomo
(25) Fun, Fun, Fun
怒涛の25曲!いや〜、大興奮、最高の1時間ちょいでした!
「Help Me Rhonda」の時、デカイ声で歌ってたらマイク・ラヴがマイク(笑)をこちらに持って来て向けてくれました。近くにいた数人と大合唱!あ〜、楽しすぎる(笑)!
「Surfer Girl」ではマイクが携帯電話を取り出して、光る待ち受け画面をペン・ライトみたいに左右に振るように合図します。やりたい人は携帯を用意(鳴り出さないように注意ね)
ブルースは「God Only Knows」でリード。まだまだ声出てます。ライヴ中、何度も近くのお客さんをスタンド・アップさせるように煽ってくれました。おかげでその付近の客席はノリが良かったですね。
とらじろう注目のクリスチャン・ラヴは「Then I Kissed Her」でリード。優しく見守る父親の瞳がとっても印象的でした。クリスチャンは凄くいいヤツな感じ。二代目はクリスチャンでいいと思う、本当に。
明後日の24日の1stステージをもう一度観に行きます。行かれる方、楽しみましょう!
それにしても…ビルボードライブって凄く大人な雰囲気なとこですね。お客さんもドレッシーな服を着た年上の人が多くて。チェックのカジュアル・シャツに色落ちしたエヴィス・ジーンズなんて完全に浮いてたな。
それと…胸元が広くカットされたシックな色合いのドレスを着た一人身の女の人が「今日はお願いします」と言って相席で座ってくれたんですけど…喋れなかった。オレって本当にバカ。